PPムブラー 滞在記


by astayatppmobler
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カテゴリ:PPmobler滞在記( 78 )

78、日本人研修生加入 2

新しく加入する日本人研修生T君をカストラップ空港に迎えに行くこの日は
とても良い天気。
今年最後のログハウス作りに泊まりかけで出かけているケンも
きっと作業がはかどっている事でしょう。

空港では無事T君を見つけることができました。
到着して早速ですが、空港内にある売店で
T君がこれから日々使う事になる電車やバスで使用できる回数券を
自分で購入してもらいます。
T君は余り英語が得意な様ではありませんでしたし、
ここで私が手助けするのは簡単ですが、
これから1ヶ月間はほぼ英語のみで暮らして行かなければなりません。
少し苦労していたようですが、無事回数券を購入して
私たちが住むフラットへと向かいました。

ケンは明日まで帰ってこない為、今晩はT君と2人での夕飯です。
一日中日本語だけで過ごすことに不思議な違和感を感じていましたが
思ったことをきちんと相手に伝える事が出来ることという事が
どれほどありがたく、そして大事な事かを改めて感じました。


翌日曜日もT君と共に過ごしました。
先ずはPPに行って、隣接するコンテナに入り、
これからT君が1ヶ月を過ごす部屋を確認しました。
その次にPPの工場内にある洗濯機の説明をしました。
日本と違い石灰除去剤を入れないと洗濯機が壊れてしまう為
PPのハンナさんから事前に使い方の説明を聞いていまして、
間違った使い方をしない様、何度も念を押されていたのでした。

それから再び電車に乗って隣町にあるトーマスさんの工房へと向かいました。
ここは以前私がペーパーコード編みの実習に行ったことのある工房で
T君は最初のうちはPPでは無くこの工房で
ぺーパーコードなどの編み方の基礎を学ぶことになっているのです。
最寄駅についた私たちはトーマスさんの工房への道を歩きながら
色々な話をしました。


昨日初めて出会ったT君でしたが、
彼のデンマークでの生活に対する不安や心細さが手に取るように良くわかります。
それはつい3ヶ月前の自分がまさにそうだったからです。
ですから、早く一人で電車やバスに乗り、お店で買い物をすることを勧めました。

T君を見ていると約3ヶ月で私自身がデンマークでの生活にかなり慣れた事を感じました。
そして来週はいよいよPPでフルタイムで働くことができる最後の週となりました。
社長のソアンに今後もPPで働けるよう、直接お願いをしようと思っています。


Inagaki Design Works
http://www.inagakidesignworks.com

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by astayatppmobler | 2018-10-30 15:32 | PPmobler滞在記

77、日本人研修生加入 1

夢のようだったポールケアホルム邸でのお茶会に行った翌日は
もちろん朝から通常の仕事に戻りました。
今日はNo.58という種類の椅子を初めから最後まで1人で完成させるという仕事です。
しかも高さ変更などの特注もあり、樹種も数種類異なる物ををまとめて作ります。

機械の設置の仕方など今までの経験を1つ1つ思い出しながら作ります。
PPでの研修期間もそろそろ終盤ですので、
まとまった仕事ができるのもこれが最後かも知れません。

そして翌日金曜日には注文のあった椅子を全て完成させることが出来ました。
この椅子を作ることに関しては問題が無いレベルまで到達することが出来ました。
ウィークエンドビールを飲んだ後に自分のザ・チェアの仕上げに掛かりました。
残るは座面の革を張る事を教わるだけになりました。
来週早々には完成できる予定です。

仕事の割り振りをしてくれているトーマスが私が作ったザ・チェアを見て
「イワオは良いキャビネットメーカーだ」と言ってくれました。
素直にとてもうれしかったです。
PPの人達が私の技術を認めてくれている。
短期間の研修ですが、こんなに充実した時間を過ごせている事に
本当にありがたく思い、そして幸せなことだと感じていました。


翌日の土曜日、ケンは今年最後のログハウス作りに朝から出かけて行きました。
私はと言いますと、朝から掃除、洗濯、買い物と大忙し。
実は今日、PPに日本から新たな研修生が来ることになっているのです!
その人はT君と言って、私のような個人的な研修と異なり、
ある家具メーカーから派遣された研修生でした。
研修の内容は家具本体を作る私とは異なり
デンマーク特有のペーパーコードなどを使った「編む」という技術を
約1か月間かけて習得するということ。
住居もPPの敷地内に設置されたトレーラーハウスに住むそうです。


余談ですが、このトレーラーハウスは元々は
T君の後に研修に来るアフリカ人研修生の為に準備されたそうです。
このアフリカ人研修は国(デンマーク)の事業の一環らしく、
トレーラーハウスは国からの支給とのこと。
アフリカ人研修生は英語が話せないという事で、社長のソアンが考えた対策は
PPがある周辺住民の中にフランス語が話せる人がいて、
その方々に通訳をしてもらうというもの。
とても小さい区域なのですが、フランス語を話せる人が何人もいたそうです。
PPそしてデンマークのワールドワイドさを感じさせるエピソードでした。


買い物が終わったらT君を迎えに、約3か月ぶりにカストラップ空港に向かいます。
空港に向かう電車からの景色は以前とは少し違って見えるようでした。


Inagaki Design Works
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by astayatppmobler | 2018-09-22 16:24 | PPmobler滞在記
今日はケアホルム邸にお呼ばれの日。
でもその前に仕事も一生懸命しなければなりません。

No.62という椅子の笠木(かさぎ)と呼ばれる
背あてと肘置きが一緒になった椅子のパーツで重要な部分を
次から次へと削って仕上げていきます。
心なしか仕事のペースも上がっているような気がします。

仕事終了後のわずかな時間に、職人のアランに自分で作っているザ・チェアを見せて
削り方のポイントを教わりました。
これでフレームの部分はほぼ完成しましたので
残りは塗装と座面の革を張ることが残っています。
完成まであとわずか!

PPで少し残っての作業を終えて午後4時過ぎにケアホルム邸にケンと向かいました。
車ではそんなに遠くなく、
ほどなく海岸沿いの高級地に立つケアホルム邸に到着しました。

平屋でシンプルな直方体の形をした建物のケアホルム邸。
エントランスには砂利が敷き詰めてあって、
その上を音を立てて踏みしめながら玄関に向かいました。

玄関のドアを開けるとPP会長のアイナーとハンナさんが笑顔で出迎えてくれました。
ジュートのような草を編んだカーペットで敷き詰められた床の感触を確かめながら
リビングに入りました。

繰り返し本で見ていたリビングに入った時には少しドキドキしました。
シンプルで洗練されているケアホルムデザインの家具が部屋の所々に並び、
それでいてその一つ一つが自己主張しすぎることなく
部屋の中で自分の場所とも言うべき所に収まっています。

家は海に面して建てられていて
リビングを含むメインルームからは穏やかな海が一望できます。
しばし言葉を忘れて見とれてしまう程の景色です。
リビングのすぐ外にはデッキが作られていて
こちらにもケアホルムデザインのスツールがいくつか置いてあります。
こちらで飲むお茶もきっとおいしいに違いありません。

ハンナさんとは初対面ではありませんが、きちんと話をするのはこの時が初めてです。
私はデンマーク語が、アイナーは英語が苦手な為
私の話す英語をハンナさんがアイナーに通訳し
アイナーのデンマーク語をケンが私に通訳するという
少々面倒なお茶会が始まりました(笑)
私が当時もっとデンマーク語が話せていたら、
よりスムーズな会話になった事でしょう。

お茶会の初めに日本から持って行ったお土産をハンナさんに渡しました。
ハンナさんは日本の下駄や草履を収集していて、日本の物がとてもお好きな様でした。

お茶会もそろそろ終わりそうな時に、
私はもう一つ持って行ったお土産を出しました。
それはデンマーク滞在中にいつかは訪れるであろうウェグナーとの対面の時に
渡そうと思っていた日本製のうちわでした。
私はうまく気持ちが伝えられるよう、ゆっくり話し始めました。

「私は日本で家具職人をして、ウェグナーやPPに憧れを抱いていました。
今回、念願叶ってPPで研修することが出来て、
憧れの人であるアイナーに会う事が出来ました。
ただ、もう一人の憧れの人であるウェグナーにはどうも会えそうにありません。
アイナーと2人で話をした時に、やはり病状が思わしくない事を聞いて
私が会う事はできないことが良くわかりました。

日本にいる時から、ウェグナーは病気にかかっていることは知っていましたので
もし会えた場合、何をお土産に渡したら良いかとても悩みました。
ウェグナーは目が良く見えなくなっていることを聞いていましたので
目で見えなくても異国日本を感じてもらえるものは何だろうか?
色々と考えた末、このうちわにしました。

このうちわは骨組みが竹でできていて、和紙が貼ってあります。
竹には節があり、触り心地やにおいも木とは異なります。
和紙には工場で作られた紙やプラスティックと異なる手触り感があります。
そしてうちわであおぐことで、何より風を感じることができます。
例え目が見えにくくても、
デンマークでは珍しい素材で作られたこのうちわの風を感じていただけたなら
きっと日本を想像してもらえるのではないだろうかと思いました。

家具職人でもある家具デザイナーのウェグナーであれば
きっとこのプレゼントを気に入ってくれるに違いないと思い、日本から持ってきました。
今回、残念ながらお会いできませんので、
アイナー、PPで研修をしている日本人からのお土産と言って
ウェグナーの所に持って行っていただけませんでしょうか?」

このような事をゆっくりと話しました。
この事はケンにも話していませんでしたので、少し驚いた様子でした。
英語が分からないアイナーも真剣な面持ちで私の話を聞いてくれて
ハンナさんの通訳した内容を聞きながら何度も頷いてくれました。

ハンナさんからは「イワオはきれいな心の持ち主ね」と言っていただけました。

楽しいお茶会の時間もあっという間に過ぎて行きました。
ケアホルム邸の素晴らしさと訪れた興奮の余韻に浸りながら、
ケンの車で家路につきました。



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by astayatppmobler | 2018-05-01 16:41 | PPmobler滞在記
ケンの誕生日パーティーの翌日も普段通り早起きしてPPに出勤です。

ただ前日の遊び疲れが残っているようで
仕事の後、二人でフラットに帰ってきてから、すぐに1時間ほど寝てしまいました。
さすがにこんな夕寝?は二人とも初めてでした。

寝て起きた後、いつものように二人で夕食の準備に取り掛かります。
準備と言っても昨日のパーティーの残り物があるので
それらを簡単に温めただけでしたが、とてもおいしくいただきました。

食事中の話の中で、
明日ケンと二人でポールケアホルム邸にお茶に呼ばれていることを知りました。
実は以前からケンに、どうしてもポールケアホルム邸に行ってみたいと話をしていた所
それならば直接会長のアイナーに、
仕事の後にお茶に誘ってくださいと話してみるといいよとアドバイスを受けていました。
そこでアイナーと話をする機会を狙って、ぜひ一度お茶に誘っていただけませんか?と
何度かお願いをしていました。
その機会が明日、とうとうやってくるというのです。

ポールケアホルム邸とは家具デザイナーのポール・ケアホルムと
建築士のハンナ・ケアホルムの自宅で
ハンナさんが家の設計を、ケアホルムがその家に合う家具をデザインしました。
デンマークを代表する家具デザイナーであるポール・ケアホルムの
自邸用の家具は家具史に残る名作ぞろいとなっています。

ポール・ケアホルムが若くして亡くなってしばらくした後、
PPの会長のアイナーとハンナさんがお付き合いし(日本で言う事実婚?)
それからはアイナーとハンナさんの住まいとなっています。

建築の本や北欧関係の本にもたびたび登場するケアホルム邸。
ずっと憧れていた所に行けるので、
その日の夜はなかなか寝付けませんでした。


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by astayatppmobler | 2018-03-06 16:00 | PPmobler滞在記

74、ケンの誕生日

この日、10月4日はケンの31回目の誕生日でした。

デンマークでは誕生日は家族や友人たちがパーティーをひらいてくれるのではなく
自分がパーティーを主催して、友人やお世話になっている方々を招待するのだそうです。

この日もPPでの仕事を早々に切り上げて
ケン、元ルームメイトで料理上手なアンナ、そして私の3人で準備を行いました。

誕生日プレゼントをもらう方法も日本とは異なり
自分が欲しいものを具体的に事前に友人たちに話しておき
友人たちがお金を出し合ってその欲しいプレゼントを購入するというもの。

デンマーク人らしく?無駄が無く、私はとても効率的だと思いました。
金額の上限などもあるとは思いますが、
買う方も色々とプレゼントを何にしようか迷う必要も無く
(これが楽しいと言う方もいますが)貰う方も本当に欲しいものが手に入る。
サプライズは無いものの、とても合理的です。
ちなみにこの時ケンはキッチングッズを希望していまして、
別の日に一緒にお店に見に行きました。


この日の誕生パーティーの参加者はデンマーク人の友人数名の他に
日本人留学生のSさんという女性もいました。
彼女は日本でデンマーク語を学んでいた為、とても上手なデンマーク語を話しました。

パーティーは日付が変わるころまで続き、
とても楽しかったのですが、非常に疲れました。
実はこの日は月曜日だった為、翌日は普通に早朝に起きてPPに出勤しなければなりません。

片付けも早々に切り上げて、
私たちは崩れるように、それぞれのベッドにもぐり込みました。


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by astayatppmobler | 2018-02-10 16:04 | PPmobler滞在記
サークルチェアを購入した日本人のお客様に
工場案内をし、サークルチェアの秘密(?)を教えた後、
この後のデンマークでの予定をお聞きすると、
サークルチェアの作り方を知る事が第一目的だったので他は余り考えていないとの事。

折角デンマークまで来られたので何かこの国ならではのものを堪能してほしいと思い
しばし思案したがなかなか良い案が出ずにいた所、
普通のデンマーク人の生活に興味がある事がわかりました。
それならばコペンハーゲンにあるケンのフラットに招待して
デンマークスタイルの食事をごちそうするのはどうかと言ったところ
快く承諾してくれました。

そのことをケンに話すともちろんOKだが自分は仕事の後、少し用事があるので
イワオは電車で先に帰って買い物をして、食事の準備をしていてくれと言われました。
ケンと料理の内容を確認し、スーパーで何を買うか決めた後、
社長のソアンにお客様をこの後私たちのフラットに食事に招くことを話に行くと
「PPのお客様だからその食事代は私が出す」と言ってお金を払おうとしてきました。
しかし私達は本当にいつも通りの食事を作る予定でしたので
2人の夕食に1人加わるだけなのでお金は要らないと断りました。

工場の仕事が終わると、お客様と帰り道にあるスーパーに寄り、
買い物をしながら日本ではあまり見ない種類のパンやチーズなどを説明し
おいしそうなものをいくつか購入しました。
レジの方法もあまり日本には無い方式でしたので、説明しながらレジに並び
カードではなく、デンマーククローネで支払をしました。

電車に乗ってコペンハーゲンにあるフラットまで戻ると
今度は一般的であろうフラットの構造や私たちの部屋の作りなどを説明しながら
私は料理を作り始めました。
そうこうしているうちにケンが帰宅し、本格的にデンマーク料理を作り始めました。

料理が出来上がると3人で小さなパーティーの始まりです。
(ワインを飲みながら料理を作っていたのでそこそこ酔っぱらってはいました)

ただお客様はあまり英語が得意ではありませんでした。
ケンはもちろん日本語は分かりませんでしたので、仕方なく私はケンとお客様の間に座り
お客様の日本語をケンに英語に訳し、ケンの英語をお客様に日本語に訳しという感じで
食事と会話が進んでいきました。
私も英語が堪能ではありませんでしたので、四苦八苦しながら、
そして時には辞書の力を借りながら会話を続けました。

会話の中で、お客様の購入したサークルチェアの話になった時に
ケンが、その時期には自分がサークルチェアの担当だったので
そのサークルチェアは自分が作ったものだと思うと教えてくれました。
お客様も自分が大切にしていたサークルチェアを作った本人と会って、
しかも食事まで一緒にできたことにとても興奮した様子でした。

この不思議な会話方法のパーティーは夜更けまで続き、
ついに帰りのバスが無くなってしまったので、
お客様はケンの呼んだタクシーでホテルまで帰る事になりました。

タクシーに乗る為に、ケンの部屋から階段で玄関に降りて行ったお客様は
1階の玄関を通り過ぎ、地下まで階段を下りて行ってしまい、
少しの間出て来れなかったというハプニングもありましたが
楽しいパーティーは無事終了しました。


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by astayatppmobler | 2018-01-05 16:37 | PPmobler滞在記
9月最後の日曜日の朝、昨日のウェグナー生誕の地ツアーの疲れもなく
スッキリと目が覚めました。
ケンはそのまま社長のソアン宅に泊まっているので、珍しい一人の朝食をゆっくりと食べました。

今日は先週コペンハーゲン市内の橋の上で偶然出会ったMさんに会いに行く予定です。
9時30分頃、ケンのフラットを出発し、Mさんが宿泊しているラディソンSASスカンジナビアホテルに自転車で向かいます。
(現在の名前はラディソンBlu(ブルー)スカンジナビア)

1階のロビーで再会し、そのまましばらくお互いの近況報告などを話し合いました。
Mさんの仕事の事、私のPPでの仕事の事、そして今後の目標についてなど色々と話をしているとあっという間に時間は過ぎ、気が付くと昼食の時間になっていましたので
ホテルからストロイエという市内中心部に歩いて行ってそこで食事をすることにしました。

ストロイエではひなびた中華料理屋さんに入ることにしました。
スープとチャーハンを食べただけでしたが、当時のレートで約2000円!近くかかってしまいました。
しかも昼食代はMさんが払っていただけるという事なので、ありがたくにごちそうになりました。

Mさんは来年も仕事でデンマークに来る予定があるそうで
その時まで私も頑張ってPPで仕事を続けていますのでまたその時お会いしましょうと約束して別れました。
Mさんは仕事でよく海外に出かけるそうなので、
私もゆくゆくはMさんのように海外を股にかけて仕事をしてみたいものだと
思いながら帰途につきました。


翌月曜日から張り切って75/140と呼ばれるテーブルを作ろうと出社すると
使用する金具が無いために製作は一時ストップに。
しかも仕事の割り振りをするトーマスが体調が悪いらしく会社を休んでいるので
仕方なく自分用のザ・チェアの製作をすることになりました。

笠木の部分を削っていると、社長のソアンがいつの間にかやってきて
「昔ウェグナーはこうやって出来具合をチェックしていた」と言って、私が削っている笠木を持ちあげて様々な角度から出来具合を確認してもらいました。

その笠木をチェックしているソアンの姿が、私には急にウェグナーのように感じられて
少しドキッと感じました。

その日の夕方、社長室にいるソアンの所に行って、今後の自分の希望について話をしました。
現状での仕事にはとても満足している事、仕事の出来やスピードも十分合格ラインに達していると思っている事、時々訪れる日本人客の為に会社の案内などが出来ることなどなど。
それらを踏まえて今後もPPの一員として会社に貢献できるのではないかという事をアピールしました。

落ち着いて、ソアンに自分の思いを伝えることが出来たと思いましたので、
後は社長であるソアンの決定を待つしかありませんが、言えることは言ったという充実感がありましたので気持ちとしてはすっきりとしていました。

帰宅後、その日の夕食をしようとしていた所、ケンから、
アンナの所で小さなパーティーがあるので、それに参加しようと言われました。
同じフラットに住むアンナ宅へ向かうとそこにはイギリス人のジョナサンとチェコ人のピーターがいて4人で即席パーティーを楽しみました。

アンナは料理がとても上手で、私は全く遠慮なくたくさん食べました。
たぶん他の人の2倍は食べたのではないでしょうか。
会話も英語でしたので、デンマーク語だけよりは仲間に入れましたが
ネイティブもいるので、すごい速さの英会話には付いていくとても大変でした。

アンナ、ご馳走様でした、皆さん、楽しいパーティーに参加させてくれてありがとう。



            以前私が作った肉じゃがと焼うどん 
      
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by astayatppmobler | 2016-12-03 12:28 | PPmobler滞在記
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塔の最上階を一人で満喫した私は実演が無事終了したケン達と合流し、ティータイムにすることになりました。
ここ南ユランはケーキの種類が多いことで有名だそうで
トゥナー博物館のカフェでも17種類のケーキがあるそうです!

しかもいただいたケーキはどれも本当においしかったです。

コペンハーゲンにもおいしいケーキ屋さんがあるとは思いますが私もケンもケーキなどを買いに行ったことが無かったので久しぶりにおいしいケーキを満喫しました。



博物館を出た時間は予定よりもかなり遅くなってしまっていましたが
まっすぐ帰るのではなく寄り道をしていこうという事になりました。

先ずはユラン半島の西海岸に行くことにしました。

海岸は海風で結構寒かったのですが、デンマークの西の端でしかも
ドイツ国境まですぐそこまで来たという事で、感慨もひとしおです。


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海岸の後はライの希望で王室の別荘を見に行くことにしました。
王室の別荘がある街並みもきれいな石畳があってとても良い雰囲気です。
デンマークはどこへ行っても街並みが魅力的だなあと改めて感心させられました。


ちょうどこの日は、この町の中で自転車レースが行われていて
石畳の上を数十台の自転車がものすごいスピードで走り抜けて行きました。
生で自転車レースを見るのは初めてでしたので
静かな街並みに似合わないその迫力に、ただただ驚いていました。



あちこちと寄り道をしたせいで、かなり遅くなってしまいました。
実はこの日は年に一度、PPの社長ソアン宅で行われる食事会の日でした。
ソアンの自宅はコペンハーゲンのあるシェラン島の北部のヘルシンガーという街にある為
ケンのフラットに帰るよりももっと時間がかかります。

今回借りたレンタカーにはクルーズコントロールという機能が付いていました。
これは一定速度で車を走らせるための装置で、運転をしていたケンは何と速度を145km!で設定して運転をしていました。

デンマークは平らですので坂道があまりなく1.6Lエンジンのレンタカーでもかなりの速度で走ることができます。
(ただしさすがに145kmは出ませんでしたが)

余談ですが、この日一日運転をしていたケンは一人で700km以上運転をしていたことになりました。
ケン、本当にお疲れ様でした。


途中休憩を1度はさんだ長~いドライブの後で、夜の9時半過ぎにPP社長宅へ到着しました。

既に社員のみんなは食事とお酒が進んでいていい具合にくつろいでいます。
私たちもトゥナーへの出張の報告をしながら、
今まで食べたことの無かったおいしいデンマーク料理をいただいたりしてソアン宅滞在を満喫していました。

元々はこの社長宅へ泊る予定でしたが
いつも一緒に働いているコオがコペンハーゲンに帰るというので、夜中でしたが一緒に乗せて行ってもらう事にしました。

もちろんコウもお酒を飲んでいたので、その日はガールフレンドに迎えに来てもらっていました。
そのガールフレンドは、なぜか私のことを良く知っていました。
理由を聞くと、それはコオがしばしば彼女に、一緒に働いている私のことを話している為でした。
「今日はイワオはこんな作り方をしていたよ、イワオはこんな道具を使っているんだよ」などなど、、、。

たわいもないことを延々と話しながらコオの車は
夜の高速道路をコペンハーゲンに向かって走っていきました。

盛りだくさんの一日に私の興奮はなかなか冷めそうもありませんでした。

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by astayatppmobler | 2016-01-03 16:41 | PPmobler滞在記
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ケンとライはPPから持参した道具や椅子を出して、いよいよ実演開始です。

ライは椅子張りの職人なので、スツールの座面を張ることに
ケンはバレットチェアという3本脚の椅子の仕上げ削りを行うようです。

特にアナウンスなどは無かったようなのですが
人々が次第に集まり始め、皆熱心に実演を見ていました。

時々観覧している人がケンやライに話しかけ、ケン達は椅子の構造や作り方などを説明していました。


ケンとライが実演をしている間、私は一人で再び給水塔に向かいました。


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今度は1人なので、展示している椅子を1つずつ、ゆっくり見て回りました。
いつもPPで見ている椅子が多いのですが、それでもとてもわくわくします。

1脚ずつ、触ったり座ったり、ひっくり返したりしながら、塔の最上階に向かいました。



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最上階は会議場のようになっていて、周囲はガラス張りなので
非常に見晴らしが良い作りになっています。

大きな円形に組まれた5台のテーブルの周りにはザ・チェアがぐるりと取り囲み、とても壮観な眺めです。


窓からトゥナーの街並みを見下ろしながらここがウェグナーが生まれ育った場所なのかと思うと何とも感慨深い気持ちになりました。



余談ですが、私のホームページ等で使われているプロフィール写真は
この最上階のザ・チェアに座って撮ったものです。
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なぜ体を少し前に滑らせて座っているかというと
初めにきちんと座って撮った時は、頭の上が枠から少しはみ出してしまっていました。

その時には撮影に使えそうな荷物を持っていませんでしたのですこし体をずらして撮ったのがその理由です。

その時はあまり考えずに撮ったのですがその後、この写真をたくさん使用することになったのでもう少しきちんと取っておけば良かったと、今は思っています。



博物館を満喫した私は、トゥナーの街並みを見ながら
次にここに来るときには,必ず家具デザイナーとして成功してから来ようと、一人、心に誓いました。


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by astayatppmobler | 2015-12-11 10:28 | PPmobler滞在記
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デンマーク滞在も2か月を過ぎようとしている9月末の土曜日、
いよいよウェグナーの生まれ故郷 トゥナーに行く日になりました。
ケンと朝5時に起きていつも通りの朝ごはんを食べて出発です。
今日はケンのいつもの車ではなく、
新型のレンタカーに乗っての遠出になります。

先ずは、まだ暗い道路をライの家に向かいます。
ケンの古いオペルワゴンに乗り慣れていたせいか
急に良い車に乗ると、乗っていて非常に楽なことにとても驚きました(笑)

ライの家について、実演道具を積み込んでいよいよ出発です!


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デンマークの高速道路は無料で、日本のように沢山のサービスエリアもありません。
交通渋滞もあまり無い様で、とても順調にトゥナーに向かえます。

トゥナーはヨーロッパ大陸のユトランド半島にあり、
私たちが住むコペンハーゲンのあるシェラン島からは途中、フュン島を通ってからユトランド半島に行きます。





シェラン島からフュン島にわたる際にはとても長い橋があるのですがこの橋は実は建設当時、世界一の長さになる予定でした。
が、同時期に作られていた日本の瀬戸大橋に抜かれてしまいついに世界一になることが出来なかったそうです。

初めてデンマークに来た時にもこの橋をバスで渡ったのですが
その時も橋から見る景色に心が奪われたのを覚えています。




途中、一度だけコーヒーブレイクをした後、9時半過ぎ、無事にトゥナーに到着しました。

実演会場はウェグナーを記念して造られた博物館で行われました。
会場ではPPの会長のアイナーと建築家のハンナ・ケアホルムにも会いました。
彼らは今日のイベントで講演をする為に会場に来たそうです。

ケンとライの実演はこの日の午後から行われるそうで実はそれまで特にすることがありません。
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3人でウェグナーの椅子が展示してある給水塔の見学をしたり
イベントの催し物の1つでもある椅子の品評会を見学したりしました。

この品評会はトゥナーの町の人々が自分の持っている古い椅子を持ち寄りその椅子の由来や価値などを教えてもらうイベントで
さすがウェグナーの生まれ故郷、なかなか面白い催しでした。


ランチは博物館のご厚意によりおまけの私も含めてとてもおいしい料理をごちそうになりました。

実は着いた当初にもパンとコーヒーとチーズという朝ごはんもいただいていて
こちらもとてもおいしかったのを覚えています。

おいしい食事の後はいよいよケン達の実演です。



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by astayatppmobler | 2015-09-21 16:16 | PPmobler滞在記